インドネシアのハイセンスなローカル外食企業

前回はインドネシアに進出する大手外食企業についてまとめました。
本日は、ローカル企業で特にハイセンスな外食企業に絞ってご紹介したいと思います。インドネシアではオシャレで雰囲気の良いレストランがたくさんあり、地元のセレブや欧米人に大人気です。

 

 

1.    ISMAYA GROUP

ismaya

まずご紹介するのが、ISMAYA GROUPです。
インドネシアで数々のハイセンスなレストラン、バー、ラウンジを生み出した先駆者的な存在です。創業は2002年で、Christian Rijanto、Brian Sutanto、Bram Hendrataの3人が共同創業者として事業を開始し、2016年現在、15ブランドの32店舗、2000人近くの従業員を有する大企業となりました。飲食店以外にもイベント企画事業を手掛け、ケイティ・ペリーなど人気ミュージシャンを海外から誘致し、インドネシア最大級のダンスミュージックDjakarta Warehouse Project(通称DWP)や、バリ島で開催されたUltra Baliなど、インドネシアで国際的な音楽イベントが開催できることを証明してきました。

 

私もISMAYA GROUPの店舗は頻繁に使わせて頂いており、特にインドネシア国外からゲストが来ると、BCAタワーの56階にあるルーフトップバー「SKYE」にはよく案内します。ジャカルタの街を見渡せる絶景スポットです。また、最近ですとSampoerna Strategic Squareタワーの1階にあるGIAによく行くのですが、毎週木曜日にワイン飲み放題メニューがあり、天井が高くて素晴らしい雰囲気のレストランで、ワインをがぶがぶ飲んじゃうことができます。

 

 

2.    PTT Family

ptt

続いては、ジャカルタを拠点にレストランやホテルを展開するPTT Familyをご紹介します。バリ島に旅行したことのある方だと、ポテトヘッド(Potato Head Beach Club)という名前を聞いたことがあるかもしれません。昼も夜も凄く雰囲気の良いビーチクラブで、バリ島のおすすめスポットの1つです。

 

PTT Familyのスタートは2009年で、経営を担当するRonald Akiliとクリエイティブを担当するJason Gunawanが創業しました。今年になって初めてホテルThe Katamama (ザ・カタママ)をバリでオープンさせ、今後さらにホテル事業を拡大するプランを打ち立てています。

 

ザ・カタママは、インドネシアで著名な建築家 Andra Martin (アンドラ・マーティン)が設計を担当し、シンガポールのデザイン会社 Takenouchi Webb (タケノウチ・ウェブ) が内装を手掛けています。インドネシアを感じることのできる洗練された空間で、今個人的にバリ島で最も行ってみたいホテルです。今後オープン予定のThe Kataoma(ザ・カタオマ)とThe Katamama Canggu(ザ・カタママ・チャングー)も建築界の巨人レム・コールハースが関わっており、どんなホテルができるのか非常に楽しみです。

 

 

3.    The Union Group

union

続いては、The Union Group(ユニオングループ)です。
ユニオングループのオーナーの一人であり、マーケティングとPRを担当するのはJennifer Karjadi (ジェニファー・カルジャディ)です。グループとしての創業は2014年ですが、ジェニファーは2006年に「CORK&SCREW」、2008年に「LOWEY」をオープンさせていきました。複数のシェフやワイン、クリエイティブの専門家、経営者などが加わり、ユニオングループは文字通り結合しながらグループとしての形を成して行きます。

 

例えば、東南アジア料理の提供する「E&O」はシェフWill Meyrickとのコラボレーションです。彼はバリ島で「Sarong」と「Mama san」を所有しています

 

「UNION」「The Dutch」「Bistecca」を立ち上げたのは、世界で最も稼ぐシェフGordon Ramsay(ゴードン・ラムゼイ)のレストランで修業を積んだAdhika Maxi(アディカ・マキシ)と、彼の妻でケーキ職人のKaren Carlotta(カレン・カルロッタ)です。夫婦でオープンさせた最初のレストラン、UNIONは超人気店です。最近ではユニオングループとは別で、日本食レストラン「Izakaya Kai」をオープンさせており、こちらもまた繁栄店になっています。

 

 

4.    Biko Group

biko

最後にご紹介するのはBiko Groupです。
創業者でありグループ会長を務めるMikael Mirdadは、1986年生まれで、今年30歳になったばかりの若手経営者です。大学時代に海外留学をしていたMikaelは、身近にビールが飲めるシドニーでの生活を楽しんでいましたが、ジャカルタに戻って気付いたのは、数少ない決められたレストランやバーだけでしか飲めないということでした。そこで最初に手掛けた飲食ビジネスが、2010年6月にジャカルタのKemang(クマン)オープンしたBEER GARDEN(ビアガーデン)です。ビアガーデンは瞬く間に成功し、2011年12月、2店舗をSCBDに出店します。その後、ビアガーデン以外のレストランも複数手掛け、2013年からBiko Groupとして成長を続けています。

 

彼らの手掛ける店舗で、特にユニークなのが、2015年12月にオープンした日本料理の「風神」です。バリ島で大人気の鉄板焼きレストラン「雷神」の姉妹店なのですが、ここの接客サービスが非常に面白いのです。私はバリ島の「雷神」で初体験したのですが、特徴的なのが「息ぴったりの挨拶」です。インドネシアでこんな体験初めてだ!と感動したのですが、朝礼で有名な某外食企業がすぐ頭に浮かびました(笑)。バリ島の「雷神」はKaminari Groupによって運営されているのですが、実はオーナーのRajawali Suriadiredja(ラジャワリ・スリアディレジャ)さんが元々その某外食企業で働かれていたようです。日本の接客サービスが海を渡って受け継がれているのは非常に素晴らしいことだと思います。ちなみに料理も凄く美味しかったです。「Tiger Prown Bloccoli Mayo(エビとブロッコリのマヨネーズ炒め)」と「広島焼き」がおすすめです。

 

 

いかがでしたでしょうか?
2000年代前半からポツポツとセンスの良いオシャレなレストランが現れ始め、2010年から一気に増えています。そして、そんなオシャレレストランにインスパイアされ、ジャカルタでもそれ以外の都市でもオシャレなカフェが増えてきている印象です。

 

ただ、最後に一言苦言を呈すると、個人的には味はまだまだかなと思っています。特に日本食の味です。ローカルには受け入れられているようですので、良いかもしれませんが、ハイセンス且つ食べ物も美味しいレストランの登場を期待して待っています。