デジタルマーケティングの歴史(世界編)

前回、日本とインドネシアのEC市場について、書かせて頂きましたが、オンラインショッピングのように、先進国で起こったビジネスを発展途上国に持ってくる、所謂タイムマシーン経営という手法をインドネシアではよく目にします。

 

しかし、先進国で流行ったビジネスをただ持ってくるだけでは、成功するとは限りません。私が挑戦し続けているデジタルマーケティングの世界でも、それは顕著です。例えば、DSPを例にあげましょう。DSPはインドネシアで2012年頃から販売をされ始めていたと記憶していますが、その頃は市場が広がる様子は全くありませんでした。しかし、今では徐々に広がってきています。やはり、そのビジネスが成功した背景がぴったりと当てはまることが難しいのだと思います。国も違えば言語も宗教も文化も様々なことが違ってきます。

 

今回は、タイムマシーン経営の成功確率を上げるための一例として、世界のデジタルマーケティングの歴史を学んでいきたいと思います。

 

 

私は、デジタルマーケティングの歴史において、今まで以下の4つの大きな出来事があったと考えています。

 

  1. 検索エンジンの登場
  2. DSP/SSPの登場
  3. ソーシャルメディアの登場
  4. ダイナミックリターゲティングの登場

 

 

GoogleIPO

http://thehustle.co/shaq-is-a-heck-of-an-investor

 

まず、最初の大きな出来事は、GoogleやYahooなどの検索エンジンの登場です。何かを探したいと考えるユーザーに対して、それに関連した広告を表示されるという、非常に合理的且つパフォーマンスの高い広告、検索連動型広告が登場し、インターネット広告が一気に注目を浴びるようになりました。その代表格のGoogleは1998年9月4日にGoogleは非公開の会社として設立され、2004年8月19日に最初の株式公開を行うという急成長を見せました。

 

 

Bankruptcy of Lehman Brothers

http://www.theguardian.com/commentisfree/cifamerica/2011/dec/12/lehman-brothers-bankrupt

 

次の大きな出来事には、2008年9月15日に起こったリーマン・ショックが大きく関係しています。ご存知の方も多いと思いますが、リーマン・ショックとは、アメリカ合衆国の投資銀行であるリーマン・ブラザーズが破綻したことに端を発して、続発的に起こった世界的金融危機です。その過程で、投資銀行に勤めていた多くの優秀なシステムエンジニアが職を失うこととなりました。彼らの一部がIT業界に移動し、発展させたのがDSPやSSPなど、当時の証券取引の技術をオンライン広告取引に応用したRTB取引を使う広告システムでした。RTBは今まで広告枠(スペース)を購入していた広告主に対して、ユーザー単位で広告配信取引ができるという画期的なシステムを提供し、その市場を広げていきました。

 

 

facebookPIO

http://www.bloomberg.co.jp/news/123-M486MT6JTSE801.html

 

そして、時系列は少し被りますが、facebookやtwitterなどの世界的ソーシャルメディアが登場します。facebookは2004年に学生のみに限定したサービスとしてスタートしましたが、2006年9月26日に一般公開されてから急速にユーザー数を増やし、2010年にはアクセス数でGoogleを抜き去るという急成長を見せて話題になりました。そして、2012年5月18日、NASDAQ市場にてIPOを果たします。一方twitterは2013年11月7日にニューヨーク証券取引所に株式を上場しています。デジタルマーケティングにおいて特筆すべきなのは、facebookやtwitterはユーザープロファイルを保有しているため、非常に細やかなターゲティング広告が可能となったことです。これによって、細かい運用で広告効果最大化を狙うスタートアップや中小ベンチャー企業、ターゲティングを気にする大手企業の両者のニーズに対応し、市場拡大に拍車がかかっていきました。

 

 

CriteoIPO

http://www.rudebaguette.com/2014/10/30/one-year-ipo-criteo-mafia-emerges/

 

最後は、ダイナミックリターゲティングの登場です。これは2つ目のDSP/SSPの登場の延長線なのですが、特に世界中で拡大するEC市場に大きな影響を与え、インドネシアにおいても非常に関連性が高いため、入れさせて頂きました。このダイナミックリターゲティングというのは、膨大なユーザーデータを利用して、WEBサイトの訪問者ごとに広告表示を細かくカスタマイズする方法です。ユーザーデータというのは、例えば、e-commerceサイトの商品閲覧履歴です。例えば私が、ナイキのエアジョーダン6を閲覧したとすると、一定期間エアジョーダン6をお勧めする広告を見るようになるのです。旅行サイトでも同じです。私がバリ島のホテルを検索すれば、バリのホテルのディスカウント情報が広告として表示されるようになるのです。さらに、複数のホテルが一気に比較できるようになっていたりします。このダイナミックリターゲティングの代表格は2005年にフランスで設立されたCriteo(クリテオ)です。彼らは南北アメリカ、ヨーロッパ、アジアに23カ所のオフィスを展開し、2013年10月31日には米NASDAQ市場にてIPOを果たしました。

 

この4つの出来事が、インドネシアではどのように関係しているのでしょうか?

続きは次のエントリーで書きたいと思います。

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