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インドネシアに進出する日系外食産業ヒストリー(大企業編) - インドネシアブログ

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インドネシアに進出する日系外食産業ヒストリー(大企業編)

私がジャカルタに来てから4年の年月が経ちましたが、長くジャカルタに住んでいる方に4年前と比べて大きく変わったものは?と聞いた場合、飲食店と答える方が多くいらっしゃるのではないでしょうか。

 

4年前とは全然違います。
例えばラーメン。私がジャカルタにやって来た2012年7月には、日本から進出しているラーメン屋は「まる玉(2010年5月)」「博多一幸舎(2011年6月)」
「山小屋(2012年1月)」とオープンしたばかりの「らーめん山頭火(2012年5月)」ぐらいでした。カッコ内はオープン年月です。今では優に20を超えるラーメン屋が日本から進出して来ている状況です。

 

また、最近では油ソバまで登場し、先週もショッピングモールのグランドインドネシア内にある油ソバ専門店の「山ト天」に行って来たのですが、平日昼間に行列ができる程の人気でした。4年前には考えられない味とバリエーションです。
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平日昼間に空席を待つお客さんたち

 

肉の食べ放題もそうです。4年前は「ハナマサ」ぐらいしかありませんでしたが、今や「牛角」の焼き肉食べ放題や、元牛角創業者が展開する「しゃぶ里」でしゃぶしゃぶ食べ放題を楽しめます。しゃぶ里は、しゃぶしゃぶ食べ放題ですが、さんまの炊き込みご飯とかもあります。

 

 

ということで、前置きが長くなりましたが、本日はインドネシアの外食産業について、このままレポートして行きたいと思います。

 

 

この数年間、たくさんの外食企業がインドネシアへの進出を果たしましたが、その中で日本の大手上場外食企業も多くいらっしゃいます。
各企業の売上高を比較しながら紹介していきましょう。

 

2015年度ランキング(フードビジネス研究所より)
1位:ゼンショー(5,257億円)
3位:コロワイド(2,341億円)
5位:吉野家(1,857億円)
7位:ロイヤル(1,303億円)
12位:トリドール(955億円)
17位:モスフードサービス(711億円)
19位:サンマルク(660億円)
25位:壱番屋(440億円)

 

このランキング順に、各企業の進出年月日とパートナーについてまとめてみました。インドネシアでレストラン事業を行う際、つい最近の2016年2月11日に資出資規制が緩和されるまで、51%までの外資出資制限があり、現地のパートナーが必要でした。ですので、各企業、パートナーがいるケースが多いです。ちなみに、現在は外資100%でも可能です。

 

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各パートナーですが、実は外食事業に特化している企業は多くありません。食品関連の企業もありますし、食と全然関係無い企業もあります。

 

 

■ゼンショー
日本の外食市場においてトップに君臨するゼンショー。ブロードキャスティングシステムやセキュリティシステムなどの販売を展開するSenjaya Group(センジャヤグループ)をパートナーに選び、北ジャカルタのベイウォークモールに「すき家」1号店をオープンさせました。2016年8月現在、ジャカルタとその周辺エリアで5店舗まで拡大させています。

 

■コロワイド
コロワイドグループの子会社、PT REINSMARINDO INDONESIAは、2015年6月20日にインドネシア1号店となる「しゃぶしゃぶ温野菜」をイオンモールBSD City内にオープンさせ、インドネシア進出を果たしました。同タイミングで、「牛角」3号店もイオン内にオープンさせましたが、既に出店している2店舗に関しては、2006年にスタートしたフランチャイズ店舗です。パートナーはキッチン衣類や食器具などの家庭用品を展開するMaspion Group(マスピオングループ)です。

 

■吉野家
吉野家は1994年にフランチャイズ形式でインドネシアに進出し、6店舗まで拡大したものの、アジア通貨危機の影響を受けて98年に撤退していました。再進出は、インドネシアFMCG業界大手のWings Group(ウイングスグループ)とタイの財閥最大手CPグループのインドネシア支社との合弁企業とフランチャイズ契約を締結し、2010年6月に1号店をオープンさせています。そして、2016年8月時点で55店舗まで拡大させるに至っています。

 

■ロイヤル
傘下のテンコーポレーションが展開する天丼・天ぷら専門店「てんや」は、インドネシアで「The Duck King」など人気の中華レストランを展開するAsia Culinary Inc PTE Ltd.(アジアカリナリーインク)とフランチャイズ契約を締結し、2014年7月、南ジャカルタ市内で初出店を果たしました。

 

■トリドール
地場の製粉大手PT Sriboga Ratu Rayaを保有するSriboga Group(スリボガグループ)とパートナーシップを組み、フランチャイズ契約を締結したPT SRIBOGA MARUGAME INDONESIAが2013年2月に「丸亀うどん」1号店をオープン。さらに、焼鳥業態の「とりどーる」も2015年5月にオープンさせています。パートナーのスリボガグループは、PT Sriboga Ratu Rayaを通して、2014年に「ピザハット」のフランチャイズを行うPT Sarimelati Kencanaを買収しています。

 

■モスフードサービス
2008年11月、現地で卸・小売業を展開するマスヤグループのPT Glory Sukses Selaras が70%、オリックス株式会社のシンガポールの現地法人が20%、モスフードサービスが 10%を出資して「PT. MOG INDONESIA(モグ インドネシア)」を設立され、翌月12月に、ジャカルタのショッピングモール「プラザ・スナヤン」にて1号店がオープンしました。マスヤグループは食品卸業で1989年に市原和雄氏によって設立され、1995年、日本食スーパーマーケット「papaya(パパイヤ)」をオープン。その後アジア通貨危機を乗り越え、現在食品総合卸業としてインドネシア全土に3万店以上の取引先を持つまでに成長しています。

 

■サンマルク
PT Marinata Boga Jayaとフランチャイズ契約を締結し、2015年12月、ジャカルタの高級ショッピングモール「Senayan City(スナヤンシティ)」に1号店をオープン。

 

■壱番屋
2013年12月、Warga Jaya Group(ワルガジャヤグループ)がインドネシアでのカレーハウスCo Co壱番屋の展開を目的に設立したPT Abadi Tunggal Lestariとフランチャイズ契約を締結し、グランドインドネシア)に1号店をオープン。

 

 

最後のサンマルクと壱番屋のパートナー情報が薄いのですが、理由は公開されている情報がほとんど無かったからです。日本であれば、上場企業や大企業であればすぐに情報を取得できますが、インドネシアでは全般的に情報公開が進んでいません。もちろんインドネシアでも上場企業であれば、公開の義務があり、財務諸表などを確認できますが、それは巨大なコングロマリット、所謂財閥グループの一部であるケースが多いので、その全体像をつかむことは非常に困難です。

 

だからこそ調べがいがありますので(笑)、引き続き調査、研究を続けて参ります。
本日以上です!

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