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アジアのオンラインフードデリバリー市場まとめ2020

この2ヶ月でインドネシア、インド、中国のフードデリバリー市場を書くことが多かったので、本日はアジアのフードデリバリー市場まとめを書いて行きたいと思う。

前回の中国を舞台とするシリーズでは、フードデリバリー市場で火花を散らす「大衆点評(Dazhong Dianping)」と「餓了麼(Ele.me/ウーラマ)」と、その裏で投資合戦を繰り広げるアリババとテンセントを書かせて頂いたが、アリババもテンセントも中国国内だけでなく、国外のフードデリバリー企業にも投資を行っている。例えば、アリババはグループ傘下のアントフィナンシャルを通して、インドの「Zomato(ゾマト)」に出資している。テンセントは、Zomatoの競合である「Swiggy(スウィギー)」に出資し、インドでも中国国内と同じような代理戦争が繰り広げられている。

各種資料から筆者作成

今や中国のIT二大巨頭となり、世界トップ10にも食い込むアリババとテンセントであるが、創業期には大きな支援者がいた。アリババには日本のソフトバンク、テンセントには南アフリカのNaspers(ナスパーズ)である。2000年にソフトバンク代表の孫正義が、創業2年目のアリババ代表馬雲(ジャック・マー)の話を5分聞いただけで2000万米ドル(約20億円)の出資を決めたのは有名な話だ。ソフトバンクグループは、2018年8月にソフトバンクビジョンファンドを通じてウーラマに30億米ドル出資、東南アジアのライドシェア大手「Grab(グラブ)」には2014年12月から何度も投資を重ね、その合計は2020年2月時点で68億1000万米ドル(約7300億円)にも上る。グラブはインドネシアにて、テンセントが10億米ドル出資している現地ライドシェア最大手のGojekと激しく戦っている。

アジア以外では、ソフトバンクグループはアメリカでライドシェア世界大手の「Uber(ウーバー)」やフードデリバリー大手の「DoorDash(ドアダッシュ)」にも投資しており、アジアとアメリカでライドシェア中心に広くアンテナをはっている。

ナスパーズは2001年に、当時創業3年目のテンセントに3200万ドルもの出資を行っている。現在はテンセントと共に、先ほど登場したインドのSwiggyに出資している。アジア以外では、2018年10月にブラジルのフードデリバリーユニコーン「iFood(アイフード)」への5億ドルの出資ラウンドに参加。ヨーロッパでは、ドイツのDelivery Hero(デリバリーヒーロー)に出資している。そのデリバリーヒーローは昨年2019年12月韓国フードデリバリー最大手の「配達の民族(ベミン)」を40億米ドルで買収しており、同社とシンガポールに拠点を作って東南アジアを攻めるとのことである。

世界で動きが活発化するフードデリバリー市場。
ソフトバンクだけでなく、もっと日本企業も世界と競争して行って欲しいものである。

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