前回、インドネシア外食産業について語らせて頂いたが、調べている中でフードテック(飲食店を支援するIT事業者)が予想よりも多く出てきたので、カオスマップとしてまとめて紹介したいと思う。カテゴリーによっては、10以上のプレイヤーが存在するところもあるが、筆者が調べうる限りの主要サービスを並べている。
各カテゴリーを下記に解説しておく。
- Media:飲食店紹介サイト、口コミサイト、ディスカウントクーポンサイトなど、飲食店にとっては集客媒体となりうるもの。日本で言うと食べログ、ぐるなび、Rettyなど。
- Booking:飲食店の予約ができるアプリやWEBサービス。日本で言うと、トレタ。
- Order:モバイル端末やタッチパネルなどデバイスと、そのデバイスで動く注文アプリ。日本で言うと、O:rderやスマセル。
- Delivery:フードデリバリーサービス。日本で言うとウーバーイーツや出前館など。
- Cloud kitchen:複数の飲食事業者がシェアするキッチンを提供するサービス。クラウドキッチン、ゴーストキッチン、シェアリングキッチンなど呼称は様々。
- Payment:スマホ決済サービス。日本で言うと、Paypay、LinePayなど。
- Membership:メンバーとして会員費用を払うことで、特典が受けられるサブスクリプションサービス。
- POS:Point of sale systemの略で、日本ではPOSレジ。日本で有名なサービスは、Airレジやユビレジ。
- GR:Guest relationship、カスタマーとのコミュニケーションサービス。日本ではLINE@のビジネスアカウント 。
- Management:飲食店マネジメントサービス。売上管理から発注管理、顧客データ、分析など幅広くサポートするサービス。日本で言うと、テーブルキューブ。
- HR:人事管理サービス。飲食業界では、特にPayroll(給与の計算や管理)が必要となる。
- Accounting:会計ソフト。インドネシアでは法人は毎月税務局に報告義務が必要。日本で言うと、マネーフォワードクラウド会計。
- Ingredients Inventory:食材仕入れ発注サービス。日本で言うとインフォマートが提供するB to Bプラットフォーム。
インドネシアには食材仕入れに関してのサービスはまだ目立ったものは出てきておらず、Inventoryのカテゴリーは白紙である。
次回以降、カテゴリーや企業をピックアップして紹介して行きたい。